木の香りがして、まるで自然の中にいるような空間。
触っても冷たくない、無垢の床板。
使うほどに味わいの出る、木製の家具。
窓から差す光を柔らかく反射する漆喰の壁。
断熱材にさえ、石油製品を使わない家づくり。
廃棄の時のことも考えた、地球にやさしい住まいです。

新築でもリノベーションでも「家を新しく」するということは、
一度立ち止まって、これまでの暮らしを見つめなおすこと。
これまでの人生、そのすべてが反映されたかのような「モノ」の保管、整理。
別に普通だと思っていても、よく見るとその人それぞれ、独特の暮らしの作法があります。
家づくりは自分を見つめる、とても貴重な機会です。
住まい手さんの物語に寄り添って、そのお手伝いをします。                        

「家事動線」という言葉があります。
図面上、料理する場所と洗濯する場所が近いと便利そうです。
でも他の家族のいつも使う動線と重なっていてかえって使いづらいこともあります。
家事って料理と洗濯だけではないし、その作法も多様です。
収納はどれだけ仕舞えるか、という「容量」なのか、どこに仕舞うか、という「場所」なのかによっても計画は変わります。
家を「運営」する主婦・主夫のみなさんのお話の中に、そのヒントが隠れています。
住まい手さんと一緒に、ワクワクの動線を見つけます。